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DBPublisher/iバージョン1.5の新機能

DBPublisher/iはDBPublisherシリーズのコンセプトを踏襲しつつも、InDesignの優れた表機能、スタイル機能などを生かした設計となっており、バージョン1.5をもってシリーズ最強の組版能力を備えた製品にまで進化しました。また、対話組版のみで制作に携わる方のために、自動組版機能を取り除いたクリエイティブ版が新たに製品ラインナップに加わります。チラシ制作での導入が加速してきていることをふまえ、対話組版のみで制作を行うフローにも耐えうるべく機能を強化しています。

自動複製機能

一つのフィールドに複数のデータ項目を含めることにより、テンプレート内のフィールドテンプレート、テキストフレームまたはグラフィックフレームをデータ項目の数だけ自動的に複製して組版を行うことができます。一つのテンプレート内に個数が不特定の複数の商品や画像などを組版する場合に威力を発揮します。 フレーム削除や空行削除の機能などでも同様の効果を得ることができますが、自動複製機能では最大数を決める必要がなく設定の手間も軽減されます。チラシで多用される同一価格の複数の商品を一つにまとめて掲載するようなケースで活躍します。 Autoduplication

指定レイヤーへのテンプレート配置機能

特殊フィールドのレイヤーフィールドにより、指定のレイヤーにテンプレートを配置します。レイヤーがない場合には作成します。同一ページに複数のメーカーの商品が混在するようなレイアウトで校正はメーカー毎に出力したい時などに便利な機能です。一つのドキュメントで多店舗チラシを制作する場合に、テンプレートを店舗名毎のレイヤーに配置するといった使い方ができます。

対話組版機能の強化

パネルからのドラッグ&ドロップの操作により、フィールド挿入、組版、データ差替え、テンプレート配置、テンプレート差替えなどの操作ができるようになりました。パネルに表示されるレコードを絞り込む機能も用意され、必要なデータに素早くアクセスできるようになりました。対話組版の効率が格段に向上します。

Panelfiltering

割付け機能

割付け機能により、デザイン済みのドキュメントページに対して組版後のテンプレートを配置することが可能となります。新しく追加された割付けフレームにより、どの商品をどのテンプレートで組版してどこに配置するかをドキュメントページ上で指定しておき、指定した割付け指示に従って一括して組版を実行することができます。追加されたデータの商品のみを組版したり、削除されたデータに対応するテンプレートを紙面から削除したり、最新のデータでドキュメントを更新することなどが可能です。割付けフレームに合わせてテンプレート全体を拡大縮小させることも可能で、この場合には後述のテンプレート全体のサイズ変更の機能が働きます。

テキスト変換

ユーザーが定義できる変換テーブルを利用して、テキストの変換とスタイルの適用を同時に行うことができます。完全一致による単純な変換に加えて、正規表現での検索置換による変換が可能です。変換されたテキストはそのままテキストフレームに挿入することもできますが、InDesignタグとして解析してから挿入したり、同名のグラフィックファイルをアンカー付きオブジェクトとして挿入することも可能です。これらの機能により、単純なテーブル変換はもとより、外字変換、ルビ挿入、ユーザー定義タグのInDesignタグへの変換、アイコン挿入などが可能となります。データソース側での前処理の負担を大幅に軽減できます。

Textconv

正規表現のDTP応用に詳しい市川せうぞー氏による「正規表現の手引き」と対応するサンプルで、正規表現に関する基礎から実践的な設定例までを習得することができます。

※InDesign CS3 Windows版のみ正規表現を利用したテキスト変換ができません。

※完全一致による単純な変換に限り逆変換に対応しています。逆変換に対応できないケースでは、双方向リンク機能による書き戻しの際には編集後のテキストがそのまま書き戻ります。

オブジェクト機能

オブジェクト配置フレームにより、組版時に他のInDesignドキュメントのオブジェクトをコピーして配置したり、テンプレートに追加することが可能です。オブジェクト配置フレームではオブジェクトをコピーしますので、組版後は取り込んだオブジェクトの編集が可能となります。オブジェクトは名前を指定して取り込むことができるので、既存のドキュメントのオブジェクトに名前を付ければ、自動組版ドキュメントからこれらのオブジェクトを取り込んで流用することが簡単にできます。また、DBPublisher/iの自動組版で名前の付いた取り込み用のオブジェクトを生成させる機能も用意されています。製品仕様などの複雑な表組を自動組版で別途生成しておき、カタログ紙面で仕様部分をオブジェクトとして取り込むことにより複雑なレイアウトにも対応できます。

Objectframe

テンプレート全体のサイズ変更

テンプレート全体(最上位のグループ)のサイズが変更された場合に、テンプレートを構成する個々のオブジェクトをどのように伸縮させるのか、または移動させるのかを指定することができます。同一テンプレート内のフレームに対して、価格のフレームはフレームとテキストの両方を拡大縮小し、他のフレームはテキストのサイズを変更せずに左下に移動するといった設定が可能です。拡大縮小率に段階を設定することができるので、テキストのサイズが不揃いになるのを最小限に抑えることができます。 特殊フィールドのサイズフィールドによりデータソース側から数値指定でテンプレートのサイズを変更することが可能な他、組版領域や割付けフレームなどへのフィットや、特定のフレームの伸張と同期してテンプレート全体のサイズを動的に変更することができます。

クリエイティブ版

自動組版機能を取り除き、テンプレート作成から対話組版までが可能な製品としてクリエイティブ版が追加されました。